ウォーターポンププーリーとフリクションホイール
BMW MINI やBMW の1シリーズなどでは最近、ウォーターポンプを水温によって
作動を止めたり、動かしたりをフリクションホイールという部品を使用して
行っております。
他のメーカーなどではあまり聞き慣れない部品ですが、どういう部品かというと
通常はタイミングベルトのある車両だとタイミングベルトで一緒に
ウォーターポンプも回しているのですが
ここ最近はタイミングベルトがタイミングチェーンに変わってきてる
こともあり、外ベルトと呼ばれるエアコンなどを回しているベルトと
共用で回していることが多くなってきています。
今回のBMW MINI などは少しでもパワーロスを少なくしようという
ことかと思いますが、サーモスタッドだけで水温の管理をしてるのではなく
ウォーターポンプ自体の回転を止めてパワーロスを最小限に抑えることが
できます。
実際の動きとしては
ウォーターポンプのプーリーの周りにゴムが付いていて、エアコンを回して
いる外ベルトと呼ばれるベルトの間にフリクションホイールという
少し変わった部品があるのですが、そのフリクションホイールが
ウォーターポンプのプーリーと通常のベルトの間にあり
水温が低い時はベルトに触れてなく、コンピューターで電気信号が入力されると
フリクションホイールが動いてベルトの回転がウォーターポンプの
プーリーに伝達されるという仕組みになっています。
現在のプーリーの状況
上の写真ではわかりづらいのですが、かなりヒビ割れが出ていました。
実際の作業方法
最初にタイヤを車両から外して、インナーカバーを外しての作業になります。
インナーカバーを外すと、先程の写真のように下から見えるのですが
かなり狭いのがわかります。
手前にあるのがフリクションホイールになります。
ウォーターポンププーリーが回らない状態で有れば
この状態のうちにウォーターポンプについている
3本のボルトを緩めておきます。
フリクションホイールは上側にボルト3本と見えない位置にカプラーが
ついています。そのほかにノブのようなものも付いています。
まずはこのノブを引いて上側に引っ掛けるところがあるので引っ掛けます。
そうすると、フリクションホイールが伸びて完全にフリーな状態になります。
狭いですが、工具を駆使して上側3本のボルトを外します。
ここからもさらに狭い状況での作業になります
フリクションホイールを下げながらカプラーを外します。
知恵の輪のような状態でフリクションホイールと
ウォーターポンププーリーを外に出します。
こちらが外した部品と、新しい部品です。
下の写真がプーリーの表面のゴムが割れたものと、新品のプーリー
あとは、外した逆の順番で組み付けていけばOKです。
BMW MINI フリクションホイール交換のまとめ
今回のミニのウォーターポンプとフリクションホイールの交換を実践してみましたが
まぁ、とにかく狭い‼️
同じ部品を使っているBMW 1シリーズはエンジンが縦置きなので比較的広い状態で
作業ができるのですが、 miniの場合は横置きエンジンの為ボディーのフレームとの
隙間がかなり少ないので、フリクションホイールの部品の高さがギリギリです。
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