JB5 型 ライフ・タイベル交換
ホンダのおそらく最も売れているだろう軽自動車のライフですが、最近のクルマの多くに採用されているタイミングチェーンではなく、従来からのタイプの普通のベルトタイプのタイミングベルトを採用しています。
結構見落としがちなエンジンの外見
先程も書きましたが、チェーンタイプではなくベルトタイプなのですが通常のベルトタイプはカムカバーがプラスチックでベルトの部分を覆っているのですが、このライフなどに使われているP07A型エンジンは、なぜかアルミタイプのカバーになっているのと、タペットカバーもベルトの部分にも重なっているため余計にチェーンタイプと勘違いしてししまう場合があります。
バンパー&ヘッドライトを外す
ライフの場合はフロントバンパーと右のヘッドライトを外すと随分作業性がよくなります。
バンパーはさほどボルトやクリップも多くはないので、手順よく外していきます、バンパーが外れればヘッドランプもすぐ取れます。
タイベル交換
ここからがいよいよ、タイベル交換の作業になります。
プラグが3気筒なのに6本付いている車両なので、コイル6本を外します。
エアークリーナーのボックスは外さなくても出来るのですが、今回はサーモスタットも一緒に交換するので、エアークリーナーボックスも外して、エアコン・ダイナモのベルトを外していきます。
エアコンのコンプレッサーも邪魔になるので、予めボルトを外しておき本体はずらしておきます(ヒモか何かで吊るしていくといいです)
タペットカバーを外していきます、ここまでもそんなに難しいことはなく結構スイスイ作業できます。
タペットカバーを外していくと、ようやくベルトが見えます。
このエンジンは10万キロですがエンジンオイルの管理はシッカリしてあったみたいでかなり中はキレイですね。
次は右のインナーカバーを外して、作業がしやすいようにします。
厚めのゴムか木材をジャッキに当ててエンジンのオイルパンを少し持ち上げておきます。
エンジンマウントを外しますが結構エアコンのパイプが邪魔になるのでうまく交わしながら外していきます。
マウントが外れたら、クランクのボルトが見えるまでエンジンを少しずつ下げていきクランクのボルトを外しクランクプーリーを外します。
カムカバーに付いているカム角センサーとクランク角センサーのカプラーと10mmのボルト3本と12mmのボルト4本を外せば、カバーが外れます。
これで、タイミングベルトに完全にご対面出来ます。
特に変わった感じがないクランクプーリーとカムプーリーと間にテンショナーが付いているだけのシンプルな感じです。

注意
合わせマークをシッカリと合わせてから、ベルトを外しましょう
合わせマークは下の写真のようにカムプーリー側はプーリーに付いているラインがヘッドに水平になるようにしてクランク側も線が入っているのでシッカリと合わせましょう。
注意
ベルトにも見やすい場所で合わせマークを忘れずに!
クランクプーリー側は写真を撮るのを忘れてしましましたが
ウォーターポンプ交換も一緒に
ついでにウォーターポンプも交換しちゃいましょう。
このP07A型はチェーンタイプのエンジン同様でウォーターポンプはベルト交換時じゃなくても作業ができる感じでした。
まぁ隙間が大きい今なら更にやりやすいですが!

この写真のウォーターポンプの後ろに付いているOリングが外れづらいですが、潤滑剤を塗りながら外せば大丈夫ですね
タイベル組付け
外すときに合わせておいたクランクプーリー側とカムプーリー側の合わせマークを元に、ベルトをかけていきテンショナーを張れば完成ですね。
P07A タイミングベルト交換 工賃 まとめ
バンパーの脱着作業とヘッドライトの脱着作業が他の車両に比べると多いのですが
全体的には、バンパーとヘッドライトが外れてしまえば広くなるのである意味、楽に作業は出来ますので、時間をあせらなければ比較的楽に作業できると思います。
工賃は脱着作業が多いので通常よりは高いかもそれませんが。
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